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2014年 プリムールワインリスト 【必ずご確認下さい】購入について
プリムールとは
フランス語で新酒のことを意味する「プリムール」ワインは樽の中で熟成させているときから売買が開始される為、この先物取引はワインを瓶詰めして出荷する時点での価格より安く購入することが可能です。(※為替により価格は変動いたします。)
また、品薄になりがちな人気の高いシャトーワインをより確実に入手することができる方法です。
実際のワインのお届けは、樽熟成を経た約2年半後になります。
2014年ボルドー プリムール[エノテカ:寺口談]

〈 久々の良作年 〉

2010年を最後に難しい年が続いたボルドーワインですが、久しぶりに良い収穫に恵まれ、ワイン関係者は一息ついたところです。
そのため、価格も下げ止まりとなり、2013年よりは若干の値上がりとなりました。しかし品質がよい年のワインはお値段も良くなってしまうのは致し方ないところです。更に今年は、アメリカやイギリスのバイヤーが市場に戻ってきています。
2014年は、ここ10年のヴィンテージの中でも良作年として記憶されるワインとなるでしょう。

〈 2014年ボルドーワイン現地レポート〉

温暖化の影響か、ここ数年冬の寒さはあまり厳しくありません。2014年においても1・2月は例年よりも若干気温が高めでスタートしました。また、降水量も多めで春の時点では十分な水分がありました。ブドウの樹にとっては春先に十分水分があり、開花以降暖かく雨が少ない方がよい品質のものができるので好都合でした。
4月は気温の高い日が続き、ブドウの芽は順調に出始めました。この時期プリムールのテースティングがあり我々も畑を見ていますが、この時期の芽は毎年の出来を予測する大事な指標です。我々は、2014年のワインをきき酒のためにボルドーを訪問していますが、それと同時に2015年の目利きも始まっています。
5月は気温が上がらず、雨も多く不安な日々でしたが、6月の開花期はとても順調な天候が続きました。花が同じ時期に咲くということは、その後ブドウの実も同じ具合に熟すということなので、この開花の時期はその年のブドウの出来を予測する重要な要素です。
天候は依然として一進一退で一時もワインメーカーを休ませてくれません。特に7・8月はあまり気温も上がらず、ブドウの生育もゆっくりと進みました。この時点で例年と違ったのは、同時に雨も少なかったことです。夏場には水分は多くいりません。ですので、気温は不安材料である一方、雨量は品質を期待させるものでした。
2014年が秀逸なものとなった決定的な要因は、8月の下旬から始まった秋晴れの日々です。特に9月は例年より気温が高く、降水量は低くなりました。この条件はブドウにとって最適な条件であり、特に晩成種のカベルネ系ブドウにとっては数年ぶりの良い条件でした。
2014年のワインを試飲して感じた最初の印象は、「ボルドーらしい年」ということです。特にサンテステフやポイヤックといったカベルネ系のエリアは良いワインが多くみられました。メルロー系のサンテミリオンなどにおいてもブドウが熟した感じがしっかり感じられます。どちらのエリアにおいてもバランスよく作られていました。

毎年考えることですが、良い年も良くない年もなぜ我々は、プリムールを買い続けるのでしょうか?それは、ボルドーワインが毎年違う個性を見せてくれるからです。ラフィットのシャルル・シュバリエ氏に2014年は過去のどの年に似ているかと聞いたところ、「毎年違う個性を持っていて、一つとして同じものはない。」というコメントが返ってきました。
2014年をどう感じるかは皆さんご自身で、確認いただきたいと思います。

ワイン輸入担当
ワイン醸造技術管理士:エノログ
寺口 信生

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